UriJie

独身女の身辺

忙殺

母の相続手続、家業の銀行手続、貸金庫の契約、母の保険請求、職場の片付け、法要の準備などで目が回る忙しさであった。

そうこうするうち昨日から新職場。昨日は職場にボケ老人がいないことに感動したけど、今日は元々の業務と似たことをしながら父の築いた環境じゃないことを寂しく感じた。

 

父は最近はぼけまくった状態だったからはよ仕事やめてくれと思っていたけど、長年一人で会社を保たせてた人であったのだ。父の仕事はかなりきっちりしてた。

やっと惜しむ気持ちが湧いてきた。隣でボケ発言をされるとそれどころじゃなくて……

 

新職場で働きつつ、夜には家業の仕舞の準備。料理はうまい手抜きがわからない。いっぱいいっはいだよ。

おれはやったぜ

売却する職場からサーバーとクライアントPC2台(父とわたしのぶん)持って帰って設置した。疲れた。サーバーの電源コード持ち帰るの忘れてもう一回職場行ったし。

重かった。特に無停電電源装置が……なんだおまえその大きさでその重量……

 

事前にシステム会社の人にサーバーとクライアントはLAN直挿しじゃなくハブで繋いでくださいと言われていたのでそのようにする。ハブって電源タップみたいなもんじゃないの?わからん。

 

運んで配線して動作確認して、1日終わった。

まだやること山積残ってるけど、よかろう。パソコン3台分の配線外して車に積み込んで家に運び入れて配線、全部一人でやってくたびれたんだ。 

平日昼間は相続手続とか法人口座解約とかで時間取られてるので、PC移設が今日済んでよかった。

 

父は睡眠が足りたのかなんとなく落ち着いてきた。やれやれ。

備忘録

10/5 土曜日

昼過ぎから病院でのんびり過ごす。

母お気に入りのパン屋のパンで作ったサンドイッチとトマトジュースを完食。

寿司は食べたいというので翌日の夕方に寿司屋の持ち帰りを予約。妹達もみんな来て、栗剥いたりしてくだらない話して、「また明日ね」と言って病院を出る。

 

10/6 日曜日

母と剥いた栗で栗おこわを作る。

妹が通院のため姪のプール教室の着換え付添にいっているとき、病院から着信。9時52分。

母の病状が変わっているので本人の希望によりモルヒネ静注を入れるとのことで、同意する。ここから会話が難しいかもしれません、今朝まではできてたんですが、ということ。

モルヒネ静注は家にいる時から提案されていたし、ぼんやりするってことかなあとあまり重くとらえず、お昼食べて栗おこわを少し持って病院へ。母は寝てたり苦しそうにしてたりで、思ったより悪そうだった。

 

途中、下着をおむつに変えられていて、家にいる間はこれが嫌でできなかったんだよなあと思う。

 

何度か「くるしい」と言うのでモルヒネの量を増やしてもらう。眠れているとき以外は苦しそうで、妹にお見舞いは一人のほうがよさそうだと連絡すると、妹が子供を義弟に任せて16時ごろ病院に来る。

これは寿司は食べられないなあといいながら予約しちゃってるので寿司屋へ。

その間、妹が母にガリガリ君ハーゲンダッツ食べるか聞いたら「……は、」と返事をしたということで、買ってきたハーゲンダッツを半カップ食べて「もうええ」と返事をしたそう。これが最後の食事になった。

看護師さんが循環障害が出てるというので「今日明日もあるということですか?」と聞くとその可能性も高くなっているとの返事。なんとなく覚悟をする。

18時ごろ、母が看護師さん「ああ、くるしい、これはもうどうにもならないんですかねえ?」と訴えると、しばらくして眠る薬を坐薬で入れるか尋ねられて、母がはっきり頷く。

では薬を入れますが、これから病状の進行に伴って目を覚まさないかもしれません、という前置きをされて、投薬。私と妹が手を握り、犬が足元に丸まって母が眠りにつくのを待つ。

眠ったのを確認して、「付添いされる方決まったら教えてくださいね」と言われたのでまだ全員で泊まり込む感じでもない?と思い、父を残して病院から車で5分の妹の家に泊まることに。妹宅についたところで父から着信。19時22分。看護師さんが様子を見に来たところ、呼吸が変わっているので家族を呼び戻したほうがいいと言われたとのこと。病院に戻る。喘鳴が出ていた。

 

呼吸が不規則で、この状態になってから数分後の人もいればもう少し長い人もいるけど1日はまずないということで、付添部屋の利用を依頼。

しばらく緊張して見守っていたけど、なんか不規則だった呼吸が安定してきてちょっとだれる。眠気がきたので別室で少し横になって病室に戻る。妹が入れ替わりで別室へ。

病室のソファで少し眠る。規則的な喘鳴があるので息があることを確認しながらうとうとする。

このとき父は「かまわん」と言って横にもならなかった。睡眠を疎かにするからますますボケるんじゃないかなあ。実際母が亡くなってから父の意味のわからん言動が酷くなった。

 

夜が明けて、6時ごろ犬を散歩に連れ出し、8時に病院の売店が開いたのでコーヒーを買うなどする。そうこうしているうちに妹が母の呼吸が弱まっていることに気付く。9時25分頃呼吸停止。ナースコールを押して、医師の死亡確認が35分。

 

月曜日の9時過ぎということで、たぶん病棟スタッフが勢ぞろいしていて、「普段はお体拭くんですが、今ならシャワーもできますよ」と行ってくれたので、お願いする。母は汗びっしょりかいてたもんな。

前母は暑いんだからエアコンは強めにと言っておいたのに目を離した隙に父が寒いって言ってエアコン切ったりしてたし。エアコンスイッチがないって言ってる父に場所を教えたのが失敗だった。自分が寒いのは我慢しろ、母に合わせろと言っておいたのに自分が寒いと思ったらもう他人に合わせるとか考えられないんだよな。

 

数日前に会員登録しておいた葬儀社に連絡。11時過ぎに病院に着く予定に。

 

風呂から戻ってすっきりして戻った母の死化粧をと言われ、お盆に転倒したときの顔のあざが消えてないのでコンシーラーを買いに行く。戻ったときには母の兄夫婦が病室に来ていた。

 

葬儀社からの迎え。VOXIなんだと思う。前日わたしの車で一緒に病院に戻っていた妹が母に付添ってくれて、わたしと父は自分の車で家に寄ってから葬儀社へ。そのまま打ち合わせをして、翌日通夜、翌々日葬儀に決まる。

 

母が亡くなってから父の暴走が始まり疲れるなどしたが、母の命の最後はこんなところか。

 

病院が犬可だったので、母の意識がなくなるときも旅立ちも犬と一緒に見送れて、母に一番なついていた犬がどうなるかと心配していたけど、犬が一番受け入れが早い気がする。

息がある間は母の足元で丸まったり手足を舐めたりしていたのに、亡くなってからは遺体を少し嗅いであまり近寄らなくなった。そして落ち込む感じもなく(お留守番はいやそうだけど)ごく普通に過ごしている。犬のためにリビングに置いておいた母の枕も別にいらない感じ。

 

人間はお骨に手を合わせていつまでもめそめそしてるけど、犬は命の宿命は淡々と受け入れているように思う。本来命ってそういうものなんだろうな。見習わないと。

寝る

母の危篤で病院で夜を明かした日曜から月曜日はともかく、その後二日眠くて早寝するのに途中で起きちゃって睡眠不足。

 

葬儀終わって家に落ち着いたので今日こそ寝る。

 

こういうときがありそうだと思って母が緩和に入院するときくすねておいた眠剤がある。(入院時全ての薬を回収されるので)(特にモルヒネはうっかり家に忘れたら処分がめんどくさそうなので全回収した)

いや、だめですが。でもデエビゴだし。薬剤師さんから説明聞いたのわたしだし。これが処方されはじめたころはもう母は薬局行けなくなってたんだよなー。

 

で、母はこれ飲んだら30分で寝てしまうからって、時間を惜しむみたいにタブレット見たりして夜更かししてる時期あったな。けっこう悪くなってた8月ごろだったような気がする。つまらないことを楽しめる時期がもうそんなにないって思ってたのかな。

 

色々書き残しておきたいことはあるけど、寝ないと。今日は寝る。

急転直下

本日午前9時半、母が永眠しました。

 

亡くなってからステロイドでまん丸になってた顔のむくみがすっかりとれて、みんなに見てもらいたいくらい穏やかないい顔で眠りについている。

 

昨日の19時過ぎに帰りかけてたら下顎呼吸が始まっていると病院に呼び戻され、緊張して待ってたらそこからが長くてすっかり夜が明けて、病棟スタッフが揃った時間帯に呼吸が止まったのでシャワーまで浴びさせてもらって。

 

今、横を見たらここ数年見たことなかった安らかな寝顔の母がいる。いい顔すぎて写真に撮りたい。撮らんけど。

 

おつかれさま、お母さん、ありがとう。

散乱

月曜日に母が緩和病棟に入院してから平日は毎日仕事帰りに面会行って家帰ったらばたばたと洗濯物取り込んで夕飯作って片付けて犬のブラッシングして風呂入って寝る日々で、今日は久々に時間に余裕があったのでリビングでうたた寝したら目覚めたとき母がいるような気がして、ちょっときゅっとなった。

忙しくしてると気が紛れるんだなあ。時間できるとため息出る。

 

土曜日の今日は買い物行って酸素の機械の返却頼んで、もっかい買い物行って歯医者行って電動ベッドと車椅子の契約と返却やってベッド入ったとき色々退避してたリビングの机とか元に戻して母の差し入れのサンドイッチ作って、洗濯物とりこんで母の病院へ。

 

病院ではけっこうゆっくりした。着いたら妹一家も着いたとこで、母のリクエストでりんごと梨を切ったらほとんど姪と甥に食われ(母は一切れずつくらいしか食べられないからいいんだけど)途中で犬を散歩に連れてって、父と母とサンドイッチ食べて、ひまつぶしに持ち込んだ栗剥いてたら母も果物ナイフで剥くって言うから2人で栗剥いて、ちょっと喋って帰ってきた。

 

栗剥くんだよなあ。こんなに普通なのにこれで1週間後はどうなってるかわからないっていうの、心の持ちようが難しいよ。今週主治医との話があるからそこで余命の見通しとかも聞くのかな。怖いけどしゃあない。

 

昨日面会行ったら伯父夫婦が母の叔母2人を連れてきて、くたびれた。特に90歳の叔母の話のとりとめのなさが……母もあれには疲れたらしい。歳だからしょうがないけど。

 

父にしょっちゅういらついてるわたし、昨日の老人に囲まれてLINEの設定してくれとか言われるのも正直いらついた。面倒見が悪いんだよな。いずれ自分も歳をとるんだから老人の鈍さにいらついてはいけないと頭ではわかっているんだけど。性格悪いなあ。努力でどうにかなるのかなこれ。

 

ああ、リビングがもとにもどって、落ち着くような落ち着かないような。6月から母が寝てたごろ寝マットに寝そべってるからかなあ。寝心地いいんだもんこれ。

しょんぼり

家族葬ホールを持ってる葬儀社2か所に連絡して、犬が同伴できるか聞いてみたけど二か所ともNGだった。しょんぼり。

 

父方の祖父のとき、火葬場の都合だったか六曜の都合か忘れたけど、亡くなってから葬儀までかなり空いて、待ちの時間が長かったんだよね。3日くらいあいたと思う。だから犬が一緒にいられたらなと思ったけど、無理そう。

 

ただ入院中の緩和病棟がペット可なので「そろそろです」って連絡受けて泊まり込みをするときは犬も連れていける。それが1日2日になっても大丈夫。よかった。

 

よく考えたら葬儀までの待ちの時間は「母」はもう旅立った後なのだし、だれかひとりついてればいいんだな。交代で家に帰って犬といればいい。お留守番になるのは葬儀の日だけだな。それはしゃあない。

 

ということで、問い合わせ時の対応がよかったほうの葬儀社に申込をしておこう。

 

母は病院で今けっこう元気にしてて、今日明日ってことはなさそう。だからこういうことは今のうちにすませておいたほうがいい。まだ先って思えてるから。

 

介護ベッドも家に帰ってきたらと思ってたけど、入院時に着てた服も返してきたし母はもう病院から出るつもりはないみたい。家を出るときわたしたちもつらかったけど母はもっと辛かっただろうし、それを何度も繰り返すこともないかな。病院にいても犬に会えるんだし。というわけでベッドと車椅子の返却の連絡もした。

 

週末どうやって過ごそうかな。

一応面会制限は15分なんだけど、看護師さんにほんとに15分なのか聞いてみたらなんかもごもごした返事が返ってきたので緩和の場合はお目こぼしがありそうだし、面会時間適当に出入りしようと思う。まだ食欲あるから寿司差し入れもしたいし。

 

そうだ、親戚から栗が届いてるんだ。今晩剥いて栗ごはん、できるかなー。怪我しないようにしないと。