今日は母の入院の日。死出の旅になる。
日に日に悪くなっていく母を仕事の間家においていくのも苦しかったので、入院できること自体は望ましいんだ。面会時間が自由だといいんだけど。
体調にもよるけど、おそらく母が長年過ごしたこの家に帰ってくることはない。体調がよければ外出で帰ってきてもらいたいけど、この一週間で悪くなったし次の週末なんてわからないもんな。
それが寂しい。
でも、これは愛別離苦。人の世に常にあるもの。人が常に受け入れてきたもの。
やっぱり仏教頼りになる。本一冊買った。読んでないけど。
なるべく母にはゴーヤ切ったら種が真っ赤だとかそんなどうでもいい話をするようにしているのだけど、父がそのまんま辛気臭い話ばっかりするんだよな。
ゆうべは母の体調がましで、わりとよく寝られててよかったねと今朝話をしたら「お父さんと一緒に寝てたら、苦しがったとき大騒ぎするからその後寝られなくて、朝が辛かった」ってこぼしてた。
父は自分の心配をだだ漏らしにする人なんだよな。母がもう家に帰ってこない、寂しいってわたしだって思うけど、本人には言わないよ。わかってんだし悲しさが増幅するだけだもの。
でも父は言っちゃうんだよ……これが最後だとかいちいち口に出して空気をお葬式にする。
母が苦しがったら処方されてるモルヒネ飲ませて落ち着くまで見守るしかできることはないんだけど、父は多分それができないんだろうな。落ち着いてきても「しんどいんか！？」「どんなで！？」ってわあわあ横で騒ぐんだと思う。寝かせてあげてって言ったら「わしのやること全部悪いんか！！」って怒り出すし。ぼけてるとはいえ、元々の性格が自分勝手すぎるんだよなあ……
自分が良かれと思ってしたことが必ずしも他人に有難がられるわけではないなんて10代の人間関係の悩みだよ。それについては誰でも失敗するし悲しい思いをするし、だから他人が何を望んでるか知りたければコミュニケーションをとる。それでも間違えることあるけど。
父の場合他人のために何かして、そうじゃなくてこうだと言われるだけでいきなり怒り出すからどうしようもない。
第一父は自分は他人の好意を割と無下にするタイプだし。かわいくない。 ボケてくのは仕方ないけど、元の性格が悪いから大変だよ。付き合ってらんない。
母が入院を希望したのはそれもあるのかもなあ。父がキツい。母のためを思ってやることが全部的外れだし黙ってられないし心配不安をそのまま母にぶつけるし。
わたしがずっと一緒にいられればまだ家にいられるのかもしれないけど、そういうわけにもいかないもんな。
現実だ。残されるものには生活がある。手に余ることは社会を頼るしかない。
入院生活が快適でありますように。
生活サイクルがどうなるかわからなかったから週末買い物をあまりしなかったけど、わたしの料理って油断するとタンパク質が足りなくなるんだよなー。肉買わなさすぎた。どっかで補充しないと。
